杢目金が遂げた進化

廃刀令がきっかけに

クールジャパンな杢目金

杢目金が遂げた進化

杢目金は、手間のかかる金属加工です。

色の異なる違う金属を重ね合わせながら、独特の美しい木目調のパターンを造り上げていきます。

重ねては彫り、鍛えていくことで、金属がまるで木目のようなパターンで浮かび上がってくるのです。

たくさんの違う種類の金属をミルフィーユみたいに重ねて、鍛え、削って作りだす、金属の木目です。

不思議な技術ですよね。

杢目金は、江戸時代から伝わる、日本独特の手法です。

当時は刀装具の職人の間で用いられていた技法ですから、お侍さんが持つ、重厚な刀の装飾として使われていた技法です。

明治になると、段階的に廃刀令が出ます。

庶民の帯刀が禁止され、次に士族も廃刀が言い渡されました。

その頃になると、刀自体も、戦さの武器としてではなく、特権身分の象徴としての意味が大きくなっていました。

武士が刀を持たなくても、徴兵制度が整いつつあり、巡査が設けられて、刀に装飾を施す職人も、急激に職を失いつつありました。

それまでは刀の装飾であった杢目金は、この時代を境に大きな飛躍を遂げることになります。

より装飾の凝ったものに技術が発達したためです。

杢目金は、裕福な家庭の装飾品として、さらに進化しながら、あるいは刀としての装飾加工の技術を損失しながら、現在に伝えられているという、伝統工芸です。


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クールジャパンな杢目金